誠之堂・清風亭

建物をじっくり見ると色々な発見が

誠之堂は、世田谷から移築された渋沢栄一の喜寿（７０歳）を記念して建築された建物です。旧第一銀行の保養施設として利用されていました。

この建物の写真側は西洋風で、反対側に回ると東洋風なんだそうです。レンガも所々凹凸を出して積み上げていて、陰影ができています。

建物をじっくり見ると色々な発見があり楽しいです。移築するときに壁を切断して運んできた切れ目なのだとか。また、風見鶏にあるN（North）ではなく「南北」の漢字。そして壁のステンドグラスや「喜寿」のパネルなどなど。じっくり見て回ると楽しいですよ。

白壁にレンガ模様がアクセント

清風亭は、当時第一銀行の頭取であった佐々木勇之介の古希（７０歳）を記念して建てられました。

誠之堂と並べて建てられ、移築後も当時の位置関係をそのままに建てられたそうです。

建物はスペイン風の様式であり、白壁にレンガ模様がアクセントになっています。

当時銀行関係者のための集会施設

この写真は清風亭の中の様子です。

こちらに置かれている椅子は2つのみ当時の椅子が置かれているそうです。違いは椅子の上のピンの数なのだそうです。じっくり見てもなかなか気がつきません。

当時の様子を想像しながら見てみるのも楽しいです。また、壁のステンドグラスなども内側から見ると違った様子がうかがえます。

清風亭は、当時銀行関係者のための集会施設として利用されていました。その後、インターナショナルスクールに売却されたため長い間公開されることはありませんでした。

深谷市へ移築され、大正時代を代表する貴重な建築物が公開されることになったのでした。