龍宮窟

神秘的な洞窟を探検

南伊豆下田の田牛（とうじ）にある龍宮窟は、直径約40メートルの天窓がひらいた神秘的な洞窟です。

どうやって作られたかというと、まず海底火山の地層の弱い部分が波の力で削られて洞窟（海食洞 ※1）ができました。そして、その洞窟の天井の一部が崩れて天窓ができたのです。

天窓の上部の周囲300メートルほどが散策路として整備されていて、ぐるっと一周、お散歩をすることができます。

また、階段を下りていき、洞窟内に入ることもできます。ただし、洞窟内は一部、崩落の危険があることなどから立ち入り禁止となっている部分もありますのでご注意ください。

※1 洞窟の奥行きの長さが長いものを海食洞（かいしょくどう）と呼び、奥行きよりも幅の方が長いものを波食窪（はしょくくぼ）と呼びます。

龍宮窟へは、国道136号線の「田牛入口」の信号から入り、海岸線沿いを5分ほど走ると到着します。龍宮窟の入口付近には10台ほど停められる駐車場がありますが、夏季は有料、それ以外の時期は無料で利用できます。龍宮窟入口の駐車場から100メートルほど先にも無料の駐車場があります。

また、時期により異なりますが周辺にも民間の有料駐車場もいくつか営業している場合があります（概ね1回500円で利用できます）。

ちなみに、龍宮窟の入口付近駐車場にはトイレ（男女別）も併設されていますので、小さな子供連れで訪れても安心なんです。

龍宮窟の他に、静岡県内にある洞窟スポットとしては、駒門風穴や、竜ヶ岩洞などもオススメです。

5箇所のビュースポット

龍宮窟の入口から階段を登っていくと、ちょうど天窓を見渡せるぐらいの場所に到達します。そこから天窓をぐるっと囲むかたちで散策路が整備されています。

距離にしておよそ300メートル。自然の雰囲気の中を気持ちよく歩くことができますよ。

散策路は階段も比較的多く、アップダウンもありますので、300メートルという距離ですが結構いい運動になります。

散策路の途中には、5箇所のビュースポットがあって、龍宮窟側（洞窟内部）の様子を上から眺めることができたり（2箇所）、海側の景色を眺めたり（1箇所）、田牛サンドスキー場側を眺めたりして（2箇所）楽しむことができます。

突如現れたハート型？！

散策路の途中のビュースポットから見た龍宮窟です。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、「ハート型」になっているのが分かりますか？

これを見に訪れる恋人たちも多く、人気スポットになっています。

海の水に空の青色が映り込むと、ハートの半分が青いグラデーションになって、もっとキレイに見えるそうですよ。

水質ランク「AA」のキレイな海

こちらは散策路途中にある海側のビュースポットです。

まるで南国のビーチリゾートにでも来ているかのようなキレイな海が拝めます。

それもそのはず、この龍宮窟のお隣りにある田牛海水浴場は、水質ランク「AA」を誇り、とっても透明度の高いキレイな水で有名なんです。

いかがでしたでしょうか。

龍宮窟の散策路は300メートルほどなので、龍宮窟だけを目的にすると、小学生ぐらいの子供では少し物足りないと思うかもしれませんが、隣接している田牛サンドスキー場とセットで遊べば、結構な充実感があるのではないでしょうか。