伊良湖東大寺瓦窯跡

東大寺の歴史を焼き付けた窯跡

伊良湖東大寺瓦窯跡は、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した渥美古窯のひとつで、奈良の東大寺の再建に使用された瓦を焼いた古い窯跡です。窯跡には、三基の窖窯が保存され、その輪郭には小石が並べられ、一目で窯の構造が理解できます。

この窯跡では、奈良東大寺鎌倉再建時の瓦が焼かれ、その中には「東大寺大佛殿瓦」と刻印された軒丸瓦や軒平瓦、平瓦などが見つかりました。これらの瓦だけでなく、宗教用具としての瓦経や瓦塔も発掘され、歴史の一端を垣間見ることができます。

窯跡は渥美半島の先端に位置し、３基の登窯と１基の平窯から構成されています。また、出土した瓦には「東大寺大仏殿瓦」の文字が刻まれており、これは奈良の東大寺における再建に使われた瓦であることを示しています。

駐車場があり、明和バス停から徒歩20分でアクセス可能です。

窯跡は大人も子供も楽しめる場所で、渥美古窯の歴史を垣間見ながら散策することができます。窯からは大仏殿瓦だけでなく、生活用具も見つかっており、当時の日常の一端も感じることができます。

伊良湖東大寺瓦窯跡は、発掘調査により史跡として国指定され、窯体の全長や構造から平安時代から鎌倉時代の渥美古窯の特徴を知ることができます。地元の歴史資料館で展示されている出土品も訪れる価値があります。

この窯跡は歴史と自然が調和する場所で、学びながら楽しむことのできるスポットです。