旧本多忠次邸

徳川四天王である本田忠勝の子孫の邸宅

岡崎市の東公園内に位置する本多忠次邸は、昭和7年（1932年）に東京・世田谷に建てた住宅と壁泉の一部を移築復元したものです。

外観は、フランス瓦の屋根でスパニッシュ様式を基調とした洋風建築でモダンな建物になっています。

建物の右側は丸みのあるサンルーム（日光室）で、読書ができる空間です。

本多忠次は徳川四天王の一人である本田平八郎忠勝を始祖とする旧岡崎藩主本田家の子孫です。

忠次は、36歳の時に自ら建築設計を行い、家具等も特注して建築しています。

戦後直ぐには接収され、GHQ総司令官マッカーサーの顧問弁護士が居住していたこともありました。

忠次死後に本多家ゆかりの岡崎に移築されました。

少し高台にあり、岡崎市が見渡せる立地にあるので、2階の書斎からは、眺めの良い景色が見渡せます。

ステンドグラスやモザイクタイル

写真は、玄関から入って右にある「団らん室」で、大きなダイニングテーブルのある食堂につながっています。

窓も大きく、明るくくつろげる空間になっています。蓄音機も置かれています。

邸宅内は、1階は15部屋以上、2階にも10部屋近くの部屋があり、日本間と洋間を共存させた和洋折衷式になっています。

ステンドグラスやモザイクタイルは、建築当時の流行が取り入れられ、みどころが多くあります。

1階のお風呂（湯殿）も、とても明るい空間です。庭いじりの好きだった忠次がそのまま庭から入れるように外からも直接入れる入り口が設置されたのだそうです。

タイル張りの浴槽がきれいな水色ですが、日の光できれいに見えるような工夫がこらされています。

東公園は入場無料・駐車場無料で、動物園や、花菖蒲園、恐竜広場などもあり、いろいろ楽しむことができるおすすめスポットです！