平家の里

3エリアに全8つの古民家が建ち並ぶ

平家の里は、平家落人伝説を後世に伝えるため、湯西川温泉の地に復元された資料館です。湯西川温泉は、古くから平家落人伝説の地としても知られている場所です。

平家の里では、秘境湯西川に身を隠して生活した落人たちの生き様や生活様式、子供の遊び道具などを展示しています。

平家の里には、「調度営みどころ」「床しどころ」「種々伝えどころ」の３つのエリアのほか、食事処、お休みどころ、湯西川赤間神宮があり、全部で8つの古民家が建ち並んでいます。

展示内容としては、鎌倉時代の源平の歴史を習った小学生ぐらいからが理解できる内容となっていますが、それ以下の子供でも、昔の家の雰囲気や、生活の様子を見てまわるだけでも、楽しめるかもしれません。

駐車場が無料なところも嬉しいポイント。バスで訪れる場合、バス停が平家の里の目の前にあるので便利ですが、便数が1時間に1本あるかないかというものなので注意が必要です。

平家の里のように、古民家がいくつも建ち並ぶお出かけスポットとしては、他に日本民家園や、西湖いやしの里根場、三渓園などがオススメです。

「調度営みどころ」で昔の生活を知る

こちらは、「調度営みどころ」の古民家内の様子です。

昔から湯西川では、ブナ材を使用したヘラ・木杓子（きじゃくし）や食器類の製造が盛んで、職業としても成り立っていました。こちらには、ヘラ・木杓子つくりの道具や、製造工程の説明などが展示されています。

また、いろりの間などもあり、昔の生活の様子を知ることができます。

ただし、いろりの間では畳の上には上がることはできませんのでご注意くださいね。

蚕の繭（まゆ）から糸をとる「ザグリ（座繰）」という道具や、綿の実からワタを取り出す「わたくり機」なども展示されています。

昔のおもちゃで遊んでみよう

こちらも「調度営みどころ」の古民家になります。

こちらには、けん玉や、だるま落とし、福笑い、折り紙などの昔の子供のおもちゃが置かれている「遊びの間」があり、古民家の中に上がったり、縁側に座って遊ぶことができます。

大人も子供も思わず時間を忘れて遊んでしまいそうですね。

平氏にまつわる展示物が並ぶ

こちらは「床しどころ」の古民家です。

３つの古民家からなる「床しどころ」では、平清盛や平敦盛の像や、重要文化財の絵本墨書平家物語長門本全２０卷などが展示されています。

他にも、鎧かぶとや、馬の鞍（くら）、屏風（びょうぶ）なども展示されています。

様々な伝統芸能を展示しています

こちらは「種々伝えどころ」の古民家（郷土文化伝習館）です。この地方に伝わる様々な伝統芸能を展示しています。

また、古民家内には、ビデオ上映も行われていて、毎年6月上旬に平家の里で開催されている平家落人の大祭を鑑賞することができます。大祭の時には、こちらの古民家でも、湯西川に古くから伝わる獅子舞や、栃木県の船生歌舞伎などの儀式や余興が行われています。

歩き疲れたら、こちらでちょっと一休み

こちらは、「よろず贖（あがない）どころ」という、お食事をしたり、お土産を購入できる古民家です。

お食事では、「栃もち」や「湯西川名物のおしるこ」などの甘味の他に、香りの良い「そばがき」などをいただくことができます。

子供が大好き、ソフトクリームや、かき氷、ラムネなどもありますよ。（季節によって販売する商品は変更になる場合があります）

古民家めぐりに疲れた時、ちょっと休憩するのにちょうど良い場所なんです。

平家の里の美しい四季の自然を鑑賞

平家の里の一番最後の古民家は、こちらの「お休みどころ」です。誰でも利用できる無料休憩所です。

休憩所内では、ビデオ上映が行われていて、平家の里の美しい四季の自然や、雅やかな平家の祭りを鑑賞することができます。

こちらの休憩所には、およそ80席ほどのイスが並んでいますので、混雑時でも安心して休憩することができますよ。