国会議事堂 見学ツアー

子供にオススメなのは参議院？！

国会議事堂の見学は、衆議院と参議院のそれぞれで開催しています。見学の受付は、国会議事堂裏手にある衆議院参観受付・入口、または参議院参観受付・入口で行います。

参観ロビーと議場を除いて、衆議院、参議院どちらも同じルートを見学しますが、子供が見学するには、どちらかというと参議院の方がオススメ。参議院の見学コースには、見学の待合ロビー（参議院参観ロビー）で楽しむ時間があるからです。こちらのロビーには議席の体験や、議長が使うギャベルの複製、昔、天皇陛下がお座りになった御椅子、国会議事堂の歴史などが展示されていて楽しめるんです。

注意したいのは、国会で本会議が開かれる日は、開会予定時刻の1時間前から散会までの間は見学できないのです。また、特別な行事があるときなどには見学できないこともあります。本会議や行事の予定は、衆議院、または参議院のホームページで確認することができますが、当日にならないと本会議や行事の開催有無が決まらないこともあり、なかなか予定が立てづらいかもしれません。

参観順路は、参観ロビー→議場→御休所・御休所広間→中央広間→中庭→前庭（都道府県の木）→正面玄関のルートで見学します。

国会議事堂見学のような東京都内で工場見学・社会見学ができるオススメの施設としは、羽田クロノゲートや、北星鉛筆 東京ペンシルラボなどがあります。

参観前に立ち寄ってみよう

参観の開始まで時間がある場合は、参議院参観受付・入口のとなりにある「参議院別館」に立ち寄ってみましょう。

こちらには、売店や、本会議・委員会の傍聴の「受付窓口」、会議録の閲覧や国会案内ビデオを視聴できる「参議院サービスロビー」、子供たちが法律案の審議を模擬体験できる「参議院特別体験プログラム」の会場などがあります。

特に売店では、国会議事堂オリジナルグッズや、有名政治家に関連したグッズなどを数多く販売していて、見ているだけで楽しめちゃいます。

売店前にはソファーも20席ほど設置されているので、参観前の待ち時間に一休みするのにもちょうどいい場所です。

なお、見学後に立ち寄る場合は注意が必要です。見学の解散場所が国会議事堂の正門になりますので、参議院別館とは正反対の場所になります。立ち寄るなら見学前をオススメします。

参観ロビーを見てまわろう

参議院の参観（見学）受付をして、金属探知機チェックを済ませた後に連れて来られるのが、参観受付と国会議事堂との間にある、ここ参議院参観ロビー。こちらで見学開始までの時間を自由に過ごすことができます。

こちらの参観ロビーには、議席の体験や、議長が使うギャベルの複製、昔、天皇陛下がお座りになった御椅子、国会議事堂の歴史などが展示されています。

国会議事堂の歴史としては、当時は、デザイン・設計を一般公募し、118の応募があったそうです。その中から最終的に4案にしぼられ、今のデザインとなりました。着工から17年もかけて作られた超大作なんです。

議席に座って投票体験をしてみよう

参観ロビーで特に子供に人気なのが、この議席体験。

参議院議場にある議席の複製が展示してあり、そこに座って、押しボタン式投票の体験を行うことができます。

議会では通常、議員が自分の席につくと、机の黒い名札を立てます。名札を立てると、光センサーによって出席ランプがつき出席したことが記録されます。

また、机には押しボタン式投票機が組み込まれていて、各席には、賛成、反対、取り消しの３つのボタンがついています。各議員がこのボタンを押すと、投票総数、賛成者数、反対者数が議場内の３か所の表示盤に表示される仕組みになってるんです。この投票ボタンが無い時代は、起立して賛成・反対を投票していました。

見学が始まると、ここ参観ロビーの裏手口から国会議事堂へと歩いていきます。そしてまず見学するのが参議院議場。こちらでは、傍聴席に座り見学します。傍聴席からは、460席の各議員席をはじめ、記者席や、公務員席、皇族席などを見渡すことができます。天井にはステンドグラスが一面に貼っていて、とてもキレイなんです。

また、速記者の交代を告げる時計の音が5分おきに「チーン」となるのも印象的です。

本会議の傍聴ですが、10歳以上なら小学生でも傍聴できるというのは驚きですが、実は10歳以下でも議長の承認があれば傍聴できるというのは、ほとんど知られていないのではないでしょうか。

高さ32メートル以上の中央広間は圧巻

議場を後にすると、次に訪れるのは、御休所と御休所前広間。

御休所とは、国会開会式の当日に、天皇陛下がお入りになる場所で、ここで議長と副議長が陛下にお目にかかります。

とっても豪華な作りで、当時の建築や工芸の粋を集めたものと言われています。国会議事堂の建設予算2580万円（現在の価値で620億円相当）の3分の1をかけて作られたというから驚きです。

御休所の次に訪れるのは、中央広間。こちらは、床一面が大理石で敷き詰められ、2階から6階まで吹き抜けとなっています。天井までの高さが32メートル以上という圧巻の作りです。

中央広間の次は、中庭を通って、国会議事堂の建物の外へ出ます。そして、47都道府県の全ての「木」が植えられている前庭を散策し、見学のゴールとなる国会議事堂の正門へと向かいます。

正門では、国会議事堂が真正面になるので、絶好の記念写真を撮ることができるんです。