碓氷第三橋梁（めがね橋）

美しいめがね橋の歴史と魅力

碓氷第三橋梁は、群馬県安中市と長野県軽井沢町を結ぶ標高956ｍの碓氷峠に誇り高くそびえる、通称「めがね橋」です。この美しいアーチ橋は、その雄大な4連アーチと芸術的なレンガ造りで、明治25年4月に建設が始まり、同年12月に完成しました。

橋の特徴は、高さ31ｍの川底からのそびえる美しいアーチ。これはなんと我が国最大級のものであり、第2橋梁から第6橋梁までの5基がすべて煉瓦造りで、国重要文化財に指定されている貴重な存在です。

碓氷第三橋梁は、明治26年に造られたレンガ造りのアーチ橋で、径間数4、長さ91ｍとその大きさは圧巻です。驚くべきことに、この橋を造る際には瓦礫約200万個が使用されました。かつてアプト式鉄道を支え、交通の難所を切り開いた功績がありましたが、昭和38年の新線となる旧信越本線の開通に伴い廃線となりました。

現在、碓氷第三橋梁は平成5年に国の重要文化財に指定され、その歴史と美しさが守り続けられています。平成13年にはアプト式鉄道の廃線敷を整備し、今は遊歩道「アプトの道」として橋の上を歩くことができ、群馬県の観光名所として多くの人で賑わっています。

秋には美しい紅葉スポットとしても知られ、11月上旬から中旬にかけては、赤レンガと紅葉の優美なコラボレーションが楽しめます。階段下の沢沿いを散策しながら、歴史と自然の調和を感じることができるでしょう。

アクセスは上信越自動車道松井田妙義インターチェンジから約20分、または上信越自動車道松井田妙義ICから約15分。JR信越本線横川駅からは徒歩約100分、またはタクシーで約10分です。駐車場も市営無料駐車場が約20台分用意されており、気軽に訪れることができます。

なお、駐車場にはトイレが完備されていますが、旧熊ノ平駅にはトイレがないため、訪れる際にはご注意ください。碓氷第三橋梁は、その美しい構造と歴史的な価値から、多くの人々に愛され、訪れる価値がある観光スポットとなっています。