松本市歴史の里

一度にたくさんの歴史が感じられる場所

松本市の中心部から少し離れたところに松本市歴史の里があります。歴史ある建物がぎゅっとつまった空間です。

日本浮世絵博物館が隣接していて、車の他、ぐるっとまつもと地域連携バスを利用して訪れることができます。

写真の門からは旧松本区裁判所庁舎の正面が見えますが、ここを通り過ぎて奥の入場口から入ります。

建物は江戸時代後期から昭和にかけての５つで、「旧松本区裁判所庁舎」「旧松本少年刑務所独居舎房」「旧昭和興業製糸場」「工女宿宝来屋」「木下尚江生家」が並んでいるので、受付を済ませて好きなところから見学しましょう。

全体的に他の歴史的建造物より、自由に見ることができる印象でした。大きな裁判所庁舎から当時の生活がうかがえる工女たちの通ってきた場所まで一度にたくさんの歴史が感じられる場所でした。こどもたちの夏休みの見学にもぴったりです。

当時の裁判の雰囲気を味わってみよう

旧松本区裁判所庁舎の支部訟廷の室内です。もとは松本城二の丸御殿跡に建てられ、移築しています。朝ドラ「虎に翼」で着用していた裁判服を着用して実際に法廷に立つことができます。裁判官も着席しているので、雰囲気を味わってみましょう。

他にも判事室や検事室など当時の様子をうかがうことができます。

旧松本少年刑務所独居舎房

「旧松本少年刑務所独居舎房」の入り口からの風景です。なんと平成２年まで利用されていた建物です。

独居房の中に入ることができたり、いくつかのパターンの部屋をのぞくことができます。

誰かが独居房の中に入っているのではないかと思うほど、同時の様子を想像することができるのではないかと思います。

工女たちが大勢宿泊していたよ

こちらは「工女宿宝来屋」の居間の写真です。囲炉裏があって、田舎のおばあちゃんちに来たような雰囲気です。

「ああ野麦峠」の映画のポスターが貼ってあったり、工女たちが大勢宿泊した様子を想像します。

急な階段を上った二階にも部屋（納屋？）がありました。当時の家具や台所道具などもそのまま残されています。

旧昭和興業製糸場

「旧昭和興業製糸場」の工場内です。世界遺産の富岡製糸場と比べるととても小規模ですが、富岡製糸場で学んだ工女たちがそれぞれ各地に戻り広がっていき、各地にはこのような規模の製糸場がたくさんあったのではないでしょうか。

こちらもなんと平成７年まで操業していたとのことで、すぐにでも機械が動き出しそうな設備です。