薬師池公園（町田市）

池や古民家をめぐり、茶屋で一休み

東京都町田市にある「薬師池公園」は、「日本の歴史公園100選」に選定された町田市を代表する公園です。

園内には、公園のシンボルでもある薬師池をはじめ、ハス田、子供がのびのび遊べる芝生広場や国指定重要文化財の「旧永井家（古民家）」、やくし茶屋などがあり楽しめます。

そもそも薬師池は、戦国時代の末期（1577年）に水田用のため池として作られました。その後、1708年、1817年の2度、土砂に埋まりましたが、再度掘り直して現在の姿となりました。

園内では四季折々の植物が見られることでも有名で、梅（3月）や、花しょうぶ’（5月下旬から6月下旬）、アジサイ（6月中旬から7月上旬）、大賀ハス（7月下旬から8月）などを楽しむことができます。

大きな駐車場（有料）も完備していて家族で訪れやすいのですが、公園に隣接する鎌倉街道は、週末に渋滞することが多いのでご注意ください。

薬師池公園は、家族で訪れて、芝生広場でアクティブに遊んだり、池や古民家をめぐりながら散策をし、茶屋で一休みしたりと、半日から１日かけてのんびりできる公園です。

2020年4月には、薬師池公園の南西に隣接する場所に、「町田薬師池公園 四季彩の杜 西園」が新たにオープンしました。

また、薬師池公園の東側に隣接する場所には、町田リス園もあり、合わせてお出かけするとより楽しめると思いますよ。

木陰が少ないので暑さ対策を万全に！

こちらは、公園のほぼ中央にある薬師池の北側に隣接する「芝生広場」です。

広場にレジャーシートを広げてくつろいだり、バドミントンをしてアクティブに遊んだりしている家族連れが多く見られます。

木陰がやや少ないので、夏場の暑い時期は、レジャーシートを広げる場所が限られてしまうかもしれません。簡易テントを持っていくのも良いかもしれませんね。

暑さ対策は万全で遊びましょう。

ピンク色の花がキレイな大賀ハス

こちらは、薬師池公園の北側にある「ハス田」です。第１駐車場、第２駐車場のすぐ近くの場所にあります。

面積がおよそ3,000平方メートルという大きなハス田です。

7月下旬から8月中旬にかけて大賀ハス（※）が見頃で、ピンク色のキレイな大輪の花を咲かせてくれます。ただし、この大賀ハスの花、残念ながら午前10時ごろには花が閉じてしまいますので、なるべく朝早い時間にお出かけすることをオススメします。

※大賀ハスとは、植物学者でハスの権威者でもある大賀一郎博士が1951年に発掘した2,000余年前の古代ハスです。

２軒の古民家を見学してみよう

こちらは、薬師池公園の中央付近の梅林にある「旧永井家住宅」です。国の重要文化財に指定されています。

旧永井家住宅は、17世紀後半に建築された町田市小野路町にあった農家です。多摩ニュータウンの建設の際（昭和49年）に、薬師池公園内に移築復元されました。

建築後、増築や補修及び間取りの変更がありましたが、主要部材の大部分は当初のまま残されています。

また、薬師池公園にはもう１軒、古民家（旧荻野家）があります。こちらは、東京都の有形文化財に指定されたもので、江戸時代末期に医院兼住居として建てられた数少ない貴重な建物となっています。

やくし茶屋の抹茶セットがオススメです

薬師池沿いには、「やくし茶屋」という雰囲気のある茶屋があります。

こちらでは、お菓子のついた抹茶セット（写真）や、お団子、あんみつなど、昔ながらの甘味を味わうことができます。

店内でいただくこともできますが、オススメはやはり店先のベンチに座って、公園の景色を眺めながらいただくのが格別です。屋根が日除けになっているので、暑い時期でも比較的快適に休むことができますよ。

以上のように、薬師池公園は、遊具や乗り物などは無い公園ですので、もしかしたら飽きてしまう子供もいるかもしれません。芝生広場で遊んだり、散策をしたり、茶屋でお菓子を食べたりして、のんびりとすごしてみてはいかがでしょうか。