乳頭温泉郷ハイキング

子供の足で3時間の本格的なハイキング

乳頭温泉郷ハイキングは、休暇村乳頭温泉郷をスタートし、古くからある秘湯として有名な鶴の湯を経由して、再び休暇村乳頭温泉郷へ戻ってくるハイキングコースです。

約７キロの道のりを子供の足で3時間ほどかけて歩く本格的なハイキングコース。途中には駒ケ岳田沢湖展望台や吊り橋、小川で遊べるスポットもあり、家族で歩きたいオススメコースとなっています。

スタートからゴールまで、大自然をおもいっきり感じながら歩くことができます。

ハイキングが終わった後は、休暇村乳頭温泉郷の日帰り入浴（有料）を利用して、歩き疲れた体を癒すこともできます。

未就学児や小学校低学年など、７キロの距離はちょっと厳しいかもという方は、距離にして半分過ぎたあたりにある「鶴の湯温泉旧道口」バス停からバスに乗って、休暇村乳頭温泉郷へ戻るという選択肢もありますので安心です。

乳頭温泉郷ハイキングと同じような自然いっぱいのハイキングコースとして他にオススメなところは、犬倉山ハイキングや、池の平湿原、茶臼山高原などがあります。

乳頭温泉郷で唯一の足湯でひと休み

休暇村乳頭温泉郷からスタートして、蟹湯温泉付近の自然道入口までの600メートルほどの道のりは車道に沿って歩くかたちになります。車道といっても、車通りはあまりないので子供でも安心して歩くことができると思います。

途中、大釜温泉名物の足湯を無料で利用できます。ここの足湯は夏季限定で4月1日～10月末日まで利用することができます。スタートしてすぐなので、まだ疲れてはいない距離ですが、乳頭温泉郷で唯一の足湯ですので、利用してみるのもいいかもしれません。

様々な景色が楽しませてくれる自然道

自然道に入ると景色は一変し、一気に大自然に包まれます。木々の間の小道を歩き、小川にかかった小さな橋を渡ったり、山道を登ったりと、様々な景色が楽しませてくれるハイキングコースが続きます。

自然道入口から40分ほど歩いたところに、駒ケ岳田沢湖展望台があり、展望台正面に駒ケ岳、右手に田沢湖を眺めることができます。休憩ポイントとしてはちょうど良い場所にあります。

駒ケ岳田沢湖展望台の先は、急な下り坂がいくつかありますので、注意して歩くようにしてくださいね。

歴史ある秘湯では食事もとれます

駒ケ岳田沢湖展望台から30、40分ほど歩くと、鶴の湯入口（写真）に到着します。

鶴の湯は、乳頭温泉郷でもっとも古い歴史のある秘湯で、その昔、秋田藩主二代目の佐竹義隆が湯治として利用したことでも知られています。温泉の入口に、秋田藩主の警護の武士が詰めた茅葺き屋根の長屋「本陣」も残っており、とても印象的です。

現在は、宿泊と日帰り入浴ができ、２つの露天風呂と、３つの内湯が楽しめます。

タオルは200円での販売のみなので、持参していくのがいいかもしれません。

また、11:30から13:00までは、川沿いのテーブルで食事をすることもできます（フロント事務所で料理を注文します）。山菜料理などの郷土料理を味わうことができオススメです。

手作り感満載でちょっと不安定な吊り橋

鶴の湯からしばらくは、平坦で広い散策路が続きます。このあたりはブナ林はツァールの森と呼ばれ、その昔、駐日独大使だったカール・ツァールが”理想的な散策路だ”と称賛したことからその名がつけられたと言われています。

ツァールの森を抜けると道幅がだんだんと狭くなり、深い森の木々の間を抜ける散策路へと変わります。

鶴の湯から20、30分ほど歩いたところに写真のような吊り橋が現れます。手作り感が満載で、ちょっと不安定な吊り橋ですが、子供たちにとってはとても楽しい吊り橋のようで、とてもはしゃいでいる姿をみかけます。

疲れてほてった足をクールダウン

不安定な吊り橋を渡った先には、ちょっとした川遊びができるポイントが現れます。

ここの川は夏場の時期でもとっても冷たくて、歩き疲れてほてった足をクールダウンするのにちょうどいいんです。

一部深いところもありますので、子供が遊ぶときは大人の方が目を離さないように注意しましょう。また、雨が降った後なども、川の水が増えていることがありますので注意しましょう。

さらにここから10、20分ほど歩くと「鶴の湯温泉旧道口」バス停に出ます。その先は休暇村乳頭温泉郷まで歩いて1時間ほどの散策路となりますが、ちょっと厳しいなという場合は、このバス停からバスに乗って休暇村乳頭温泉郷まで戻ることも可能です。ただし、バスの本数が少ないので、タイミングによっては少し待つ場合がありますのでご注意ください。

ハイキングコースの所要時間は、子供の足で約3時間ですが、途中で温泉に入ったり食事をしたりすることを考えると、もうちょっと余裕をもったスケジュールを計画するのが良いかもしれませんね。