抱返り渓谷ハイキング

青く美しい渓谷の遊歩道を歩く

抱返り渓谷は、田沢湖、角館を流れる玉川の中流に位置する渓谷です。独特の青い渓流がとても美しく、新緑と紅葉の名所。

昔は人がすれ違うのにやっとなくらい狭い道で、抱きかかえるようにすれ違っていたことから「抱返り」という名前が付けられましたが、現在では遊歩道が整備され歩きやすくなっています。子連れで歩けるハイキングコースとしてオススメです。

奇岩や急流、大小の滝を気軽に見ることができます。子ども連れなら渓谷入り口付近の若松堰（河原）で水遊びするのもおすすめ。

最寄駅からはバスが通っていませんが、駐車場は無料でとても広いので、混雑なく利用することができます。

駐車場付近には売店があり、お土産や飲み物はもちろん、ちょっとした軽食もとることができます。秋田名物の「いぶりがっこ」なども販売しています。ハイキングコースの途中には売店はありませんのでご注意ください。

抱返り渓谷のように、アップダウンの少ない比較的平坦なハイキングコースのあるオススメのお出かけスポットとしては、奥入瀬渓流や、五色沼、小網代の森、那須平成の森などがあります。

子どもからお年寄りまで楽しめる遊歩道

抱返り渓谷の遊歩道は写真のようにアップダウンが少なく歩きやすいので、小さな子どもからお年寄りまで、幅広い世代がハイキングを楽しめます。

抱返り神社付近にある無料駐車場に車を停めて、回顧の滝まで1.5キロメートル、玉川沿いを歩く約30分〜50分のハイキングコースです。 子供の足で、往復約1時間から1時間半見ておいたほうがいいと思います。

ただし、冬季は雪のため、 11月下旬～4月下旬（予定）まで遊歩道が通行止めとなりますのでご注意ください。

おいしい湧き水で一休み

遊歩道の途中には写真のような冷たくて美味しい湧き水のポイントもあります。ひしゃくが置いてあり、これで飲むこともできます。散策で疲れたときはここで一休みするのもオススメです。

おいしい湧き水ですが、生水ですので、小さな子供の場合は飲むのに注意した方がいいかもしれません。

お腹が空いたらベンチでお弁当

散策路の途中には何箇所か写真のようなベンチや、切り株で作ったイスが置かれています。お弁当を持参して途中でお昼ごはん、なんていうのもいいかもしれません。

雨上がりの場合は、ベンチが濡れていることがありますので、お尻の下に敷けるものを持っていくのがオススメです。

足がすくんでしまうほどの絶景

こちらは、駐車場から1キロほど歩いた場所にある、「誓願寺」という名の絶景ポイントです。

お寺の名前みたいですが、お寺ではありません。ここから見える玉川の両岸の岸壁は切り立っていて、水が深い淵に流れる時に出る泡沫が、寺でお香を炊く時に出る煙が漂う様子にちょうど似ていることから、この名前がつけられたと言われています。

ここにかけられている橋から見る玉川や岩肌、山々の景色は、足がすくんでしまうほどの絶景。両側に手すりがついていますが、小さな子供が歩くときは必ず大人の方と一緒に歩くようにしましょう。

冒険心をくすぐる手掘りのトンネル

誓願寺の橋を渡った先には、手掘りのトンネルがあらわれます。その昔、トロッコで木材を搬送していた時に利用していたそうです。

トンネル自体は数十メートルほどの距離ですが、あかりはほとんどなく、とても暗いので子供の冒険心をくすぐります。

ゴールの回帰の滝で疲れをいやそう

駐車場から１.５キロほど歩いて行き着いた先にあるのが、この「回帰（みかえり）の滝」。なんども振り返って見たくなるほど美しい滝という意味で、この名前がつけられたそうです。落差30メートルほどの滝です。

近くまで寄って、鑑賞することができます。ハイキングの疲れを癒し、さらにまた来た道を戻る元気も与えれくれます。

広々とした河原でゆったり遊ぶ

回帰の滝から、もと来た道を駐車場まで戻り、川の方面へ向かう小道を抜けると、写真のような河原（若松堰）があらわれます。

こちらの河原は浅瀬が多く、小さな子供でも十分に楽しめるところがポイント。山々の景色に囲まれて、広々とした河原でゆったりと遊ぶことができます。

2010年〜2012年の全面改修工事で、現在のような遊べる河原となりました。