平塚市博物館

相模川流域の自然と文化がテーマ

平塚市博物館は、JR東海道線「平塚駅」から徒歩で20分ほどの場所にある博物館です。

平塚市博物館では、プラネタリウム（3階）や、相模川流域の自然と文化をテーマにした展示（1階、2階展示室）、宇宙や天文現象についての展示（3階展示室）を行っています。

また、屋外の展示スペースには、縄文時代後期の敷石住居跡（岡崎・上ノ入遺跡より移築したもの）や、平塚市内の造り酒屋で使用していた大釜、同じく平塚市内の漬物屋で使われていた大きな仕込み桶などを展示しています。

星を見る会や歴史の講座、星空音楽会、プラネタリウムコンサートなど、不定期で開催しているイベントなどもあります。

毎年、5月初めに行われるこどもフェスタでは「はくぶつかん たんけん」「ミッションゲーム」をテーマとし、ワークシートを使って７つのコースから選んでゲーム感覚で見学できるイベントを開催しています。

平塚市博物館は、入館料無料で、プラネタリウムは18歳未満が無料という子供連れの家庭のお財布にとっても優しいお出かけスポットとなっています。

また、駐車場も最初の90分が無料で、それ以降も30分/100円という嬉しい割安設定です。

なお、博物館内では、飲食できるスペースはありません。飲食をするには、平塚市博物館から出て、隣にある平塚市中央図書館の西側1階にある休憩スペースをご利用ください。

平塚市博物館と同じようにプラネタリウムのある神奈川県内のお出かけスポットとしては、はまぎん こども宇宙科学館や、湘南台文化センターこども館などがオススメです。

扉を開けると何が出てくるかな？

1階の館内入口から入ってすぐのところにある展示コーナーです。壁にはたくさんの扉がついていて、扉を開けると中から色々なものが出てきます。

家の中、街、野山、水辺など、様々なところで集めた昔の自然や文化、現在の自然や文化、そのほか珍しいものなどが入っています。扉の中から出てくるものについて、親子で色々話しながら体験するのも面白いですよ。

学芸員の方による生解説が特徴

平塚市博物館で子供たちに1番人気なのがやはりこれ、プラネタリウムです。座席数が70で、直径が10メートルほどの小さめのドームで投影されます。

投影時間はおよそ50分間。前半は、その日の平塚の星空について、学芸員の方による生解説が行われます。

後半は、解説テーマを設定（約２か月ごとに更新）して話題の天文現象や天文の基礎知識、最新の天文学の成果などを解説しています。一般向けの投影プログラムがメインですが、幼児向けの投影プログラムなどもあります。

また、不定期で開催している星空音楽会や、プラネタリウムコンサートは、ドームに映し出された星空の下で、音楽鑑賞ができるイベントとして大人にも子供にも人気です。

プラネタリウムのチケットは、博物館1階の受付で購入します。18歳未満は無料ですが、席数が限られるのでチケットだけ発行してもらう必要があります。

プラネタリウムのスケジュールですが、毎週土日の11時からと14時からの1日2回開催されます。ただし、土曜日の11時からは団体予約が入っている場合、一般の利用ができませんのでご注意ください。

また、小中学校が夏休み、冬休み、春休みの期間中は、土日に加えて、水曜日と木曜日も同じ時間帯で開催しています。ただし、水曜日の11時からと、木曜日の11時からは団体予約が入る場合があり、一般の利用ができないこともありますのでご注意ください。

プラネタリウムの上映中、通常は入退場禁止なのですが、小さな子供がお手洗いに行きたくなったり気分が悪くなった場合などは、自由に出入りが許されています。暗幕の隙間から出入りすれば、ドーム内に光が入り込むこともなく、出入りができるんです。小さな子供連れの家族でも安心の嬉しい配慮ですね。

こじんまりとした暖かみのあるプラネタリウムなのでオススメです。

平塚宿のミニュチュア模型が楽しい

続いて、常設展示を1階から順にご紹介します。まず1階は、「相模平野と人間」とうテーマで展示が行われています。

江戸時代の民家を再現したものや、実際に民家で使用していた道具などが展示されています。

また、江戸時代の平塚宿のミニュチュア模型（写真）では、旅籠（旅館）や、見附（宿場の出入り口にある見張り場）、高札場（法を書き記した立て看板）、髪結床（床屋さん）などの場所が、ボタンを押すとランプで表示され、子供も楽しめる工夫がされています。

「里山の四季」という展示コーナーでは、平塚や大磯周辺の自然や生物を標本や、剥製などを使って展示・説明しています。

昔の人の知恵や工夫を学ぼう

続いて2階の展示室をご紹介します。こちらでは、「地域をさぐる」とうテーマで展示が行われています。

2階に上がってまず最初に目に飛び込んでくるのは、大きな木造船。昔、平塚の海で漁をするときに使用していたものです。

奥へ進むと、平塚の遺跡から発掘された土器や鏡などの出土品が数多く展示されています。約5千年前から千年前にかけての人々がどのような暮らしをしていたのかを想像することができます。

さらに奥に進むと、昔の農家の人々の暮らしや道具、神様や仏様を崇む行事などを紹介・展示しています。これらの道具を通して、昔の人の知恵や工夫を学ぶことができます。

宇宙に関する小さな展示コーナー

3階フロアには、プラネタリウムドームと、「星のひろば」という小規模な展示コーナーがあります。

星のひろばでは、宇宙から地球に落ちてきた「いん石」の展示や、博物館屋上で観測している太陽のリアルタイム映像、過去に使われていたプラネタリウム投影機G1014の実物などを展示・紹介しています。

プラネタリウムの待ち時間などを利用して見学するのがオススメです。