起雲閣

瑞々しい歴史と美の庭、起雲閣の魅力

起雲閣は、大正から昭和にかけて3人の富豪（根津嘉一郎、内田信也、桜井兵五郎）とともに歩んできた歴史ある建物で、大正8年に建てられた「熱海の三大別荘」の一つです。その後、1947年に旅館として生まれ変わり、多くの文豪たちに愛され、熱海を代表する宿となりました。

広がる緑豊かな庭園には、和館と洋館が調和しており、日本の伝統的な美しさと、日本・中国・欧州の様式が融合した独自の雰囲気が楽しめます。起雲閣は、2000年からは熱海市の所有となり、文化と観光の拠点として多くの来場者を迎えています。

建物には、和館「麒麟・大鳳」から洋館「玉姫」「玉渓」「金剛」まで、異なる趣のある建築様式が広がります。伝統的な和風建築とヨーロッパのデザインが見事に融合した建物や、日本の神社仏閣の要素が取り入れられた洋館など、独創的で美しい空間が鑑賞できます。

起雲閣の表門は、薬医門と呼ばれ、鎌倉時代末期の武家や公家の屋敷に見られる形式です。建物ごとに異なる特徴的な門や庭園が、訪れる人々を迎え入れています。

歴史的・文化的な価値を持つ起雲閣は、熱海を訪れる家族や子供たちにも楽しめるスポットです。特に、喫茶室「やすらぎ」では、気品あふれる空間で、お抹茶や和菓子、オレンジジュース、クッキーなどを楽しむことができます。

緑に囲まれ、美しく装飾された建物と庭園、歴史を感じさせる雰囲気が、訪れる人々に癒しをもたらす空間となっています。起雲閣は、日本の建築と文学の歴史を感じながら、優雅で楽しい時間を過ごすことができる素晴らしい場所です。