富岳風穴

総延長201メートルの横穴式洞窟

富士山の裾野に広がる青木ヶ原樹海の中にある富岳風穴。国の天然記念物に指定されています。風穴とは、火山の噴火による溶岩流が流れ出る際に、外側だけ冷えて固まり、内側が流れ出て空洞になった横穴式洞窟のことを言います。今から1150年以上も前にできたものです。洞窟内は平均気温が3度なので、夏でも涼しい。総延長201メートル、約15分〜20分の見学コースです。

お年寄りや小さな子供でも大丈夫

富岳風穴は横穴式洞窟のため、アップダウンはそれほどなく、また途中に手すりもあるのでお年寄りでも大丈夫。ただし、地面が凍っていて滑りやすくなっているところがあるので、特に小さな子供は手をつないで歩いた方が安心です。また、入口付近は天井が低くなっているので、お父さんお母さんは頭をぶつけないようにご注意を。

必見！天然冷蔵庫

洞窟の一番奥まったところには、繭玉や種子を貯蔵する天然冷蔵庫があります。こちらは昭和30年ごろまで実際に使われていたもの。繭玉が成長しないように、また良質の種子を保存しておいて芽吹きを良くするために低温で保存していたそうですよ。

ライトアップされた神秘的な氷柱

入口から50メートルほど進んだところにライトアップされた神秘的な氷柱があります。こちらは、昔、氷柱をブロック状に切り出して天然の冷蔵庫として利用していたものを再現しています。真夏でも溶けない氷に子供たちもビックリ！

富岳風穴のすぐ近くには、同じく国の天然記念物に指定された「鳴沢氷穴」もありおすすめです。