西湖コウモリ穴

富士山麓最大級の洞窟探検に出かけよう

西湖コウモリ穴は、富士山麓最大級の溶岩洞窟探検ができる子供とお出かけスポットです。総延長は350メートル以上。国の天然記念物にも指定されています。

都心からも比較的近いので、日帰りのお出かけスポットとしても人気です。

1100年以上も昔、溶岩流が湖に流れ込んだ際、その時に発生した水蒸気によって溶岩に空洞ができ洞窟となったものです。

昔はたくさんコウモリが生息していたそうですが、現在は数が減り、わずかしかいないそうです。

コウモリに出会うことは滅多にないので、コウモリが怖い子供でも安心してください。

西湖コウモリ穴周辺の子供が楽しめるお出かけ施設としては、天然記念物の富岳風穴や、鳴沢氷穴、そして日本の原風景が楽しめる西湖いやしの里根場などがあります。

これがあれば頭をぶつけても平気

西湖コウモリ穴の洞窟内は、場所によって天井がとっても低いので、危険防止のためヘルメットをかぶらないといけません。

体の小さい子供よりも体の大きい大人の方が頭をぶつけやすいので注意してくださいね。ヘルメットはチケット売り場付近で配布されます。

子供専用のヘルメットはありませんが、かなり幅広くサイズ調整ができるので、幼稚園以上の子供でしたら、ブカブカにならずにかぶれると思います。

青木ヶ原樹海をのんびり散策

チケット売り場からコウモリ穴入口までは、子供の足で約５分ほどの道のりを歩きます。

せっかくですので青木ヶ原樹海を子供と観察しながらのんびり歩いていきましょう。

青木ヶ原樹海のおいたちは、1100年以上も昔の富士山の噴火にさかのぼります。当時は草木の無い溶岩原でしたが、1000年以上もの年月を経て、地衣類や苔（コケ）類が生え、やがて草本類が生え、さらに低木から林、森へと育っていきました。

散策をしていると、所々に溶岩のゴツゴツした部分が顔を出しているのが分かりますのでチェックしてみてくださいね。

暗くて狭い洞窟探検

約５分ほどでコウモリ穴の入口に到着します。

暗い穴のまわりは鉄柵で囲まれていて、この中を降りていくのは少し勇気がいりますが、逆に冒険心がくすぐられる子供も案外多いかもしれませんね。

洞窟の中は、ところどころにライトが設置されているとはいえ、結構暗いですので子供の足元には十分に注意してあげてください。溶岩がゴツゴツしているので転ぶとかなり痛手を負います。

めずらしい溶岩の構造を観察しよう

洞窟の中間あたりから、急激に天井が低くなる部分があります。

子供でもしゃがんで通らないといけないくらいですので、大人の場合はかなり大変。しゃがんだ状態でさらに頭を低くしないといけません。ここにきてやっとヘルメットのありがたみが分かります。

一部、過酷なルートがあってそれどころではないかもしれませんが、周囲を観察すると、数々の重要な構造がみられます。

例えば、西湖が誕生する以前の水位を示す「珪藻土線」や、溶岩の温度差からできた激しい縞模様の「縄状溶岩」、溶岩の滴（しずく）が天井から垂れ下がっている「溶岩鍾乳石」など。

このように、西湖コウモリ穴の洞窟内は、高低差が少なく比較的平坦なのですが、天井がとても低い場所があるので、小さな子供よりは大人やお年寄りにとって大変な洞窟探検になると思われます。