三保市民の森ハイキング

田舎の山奥にでも来たような深い森

横浜市緑区にある「三保市民の森」は横浜市が指定した市民の森の１つで、東京ドーム８個分以上の大きな敷地が魅力です。

三保市民の森は南北に細長い地形をしていて、散策路は主に３種類。１つ目は、東側の谷戸に沿うかたちの谷道。２つ目は、森の中央を南北に貫くプロムナード。そして３つ目は、西側の標高の高い点を結んだ尾根道。

三保市民の森の南の端から、北の端まで往復した場合の所要時間は、お昼休憩などを入れないで、子供の足でおよそ１時間半〜２時間ほどかかります。約５キロ、万歩計にして８０００歩ほどのハイキングが楽しめます。

谷道、尾根道というぐらいですから、谷から尾根に向かう起伏はありますが、南北へ散策している分には比較的なだらかな印象を受ける散策路となっています。

お昼ごはんを食べるポイントは、南の端にある「三保平」と尾根道沿いのちょうど南北の中間にある「きじが原」の２箇所。特に三保平は広々としているのでオススメです。

三保市民の森の専用駐車場は南の端付近に１箇所あるのですが、土・日・祝のみ利用可能で、天気の良いハイキング日和のときは、午前中から満車になりますので、早めにお出かけするのが良いと思います。

満車の場合ですが、南端付近にはコインパーキングは無いので、北の端から徒歩圏内のところでコインパーキングを探すことになります。

横浜市内でありながら田舎の山奥にでも来たような雰囲気のお出かけスポットで、家族みんなでのんびりハイキングをしてみてはいかがでしょうか。

なお、横浜市内でありながら田舎の山奥にでも来たかのような雰囲気のハイキングスポットとしては、他に、新治市民の森や、瀬上市民の森、氷取沢市民の森などがオススメです。

「谷道」は里山風景が楽しめます

まずは、先ほど書きました３種類の散策路をそれぞれご紹介します。

１つ目は谷道。三保市民の森の西側沿いを南北に続く散策路になります。起伏はほとんどなく、とても歩きやすい道が続きます。

散策路から見られる風景は、畑や竹やぶが広がる里山の景色。また、谷道沿いに２箇所、休憩用のベンチが設置されていますので、ベンチから里山風景を眺めてみるのも良いかもしれませんね。

深い森が特徴の「プロムナード」

２つ目は、三保市民の森の中央を南北に貫く「プロムナード」と呼ばれる散策路です。先ほどの谷道から小道を入り、森の中へ向かうと、先ほどとは全く違った世界が広がります。

このプロムナードは、とっても深い森に迷い込んでしまったかのような雰囲気の散策路で、歩いていてとてもリフレッシュできるのが特徴。

地図で見ると、プロムナードの散策路は非常に入り組んでいて、地図通りに歩くのはとても無理では、と思ってしまいますが、実際に歩いてみると、分岐点ごとに必ず案内表示があって、プロムナードの順路を常に示してくれますので、たとえボーッと歩いていても迷うことはありませんよ。

プロムナード沿いにある休憩ポイント

こちらは、プロムナード沿いにある休憩ポイントです。「こじゅけい」という名前がついています。プロムナード沿いには、このような休憩ポイントが全部で４箇所ほどありますよ。

ちなみに「こじゅけい」とは、森や林に生息する留鳥（りゅうちょう）で、顔は赤茶色、眉と胸は青灰色で、ずんぐりした体つきをしている野鳥です。数羽の群れで歩きながら草の実を食べ、「チョットコイ」というように鳴くのが特徴です。

三保市民の森では、こじゅけい以外にも、ムクドリ、ヒヨドリ、メジロ、オナガ、カワラヒワ、シジュウカラ、キジバトなどの野鳥を観察できます。

「尾根道」は道幅が広く直線的な散策路

続いては３つ目の散策路「尾根道」です。道幅が広く直線的な散策路なので、ゆったりと歩けるのが特徴です。

尾根道といっても、見晴らしの良い高台を歩いているといった感じのところは少なく、場所によっては、道路沿い、マンション沿いを通るような散策路になっています。

尾根道沿いには４箇所の休憩ポイントがあり、そのうち１つは、テーブルや広場のあってお弁当を食べるのにもちょうどいい「きじが原」という休憩所があります。

広々休憩所でのびのび遊べる

続いて、お弁当を食べるのにちょうどいい休憩所を２つご紹介します。

１つ目の休憩所は「三保平」。三保市民の森の南端にある休憩所です。

この休憩所はテーブルが多く設置されていて、お昼時でも混雑を感じないのが良いところ。東屋も設置されているので、夏場の日差しの強い時期でも涼しく過ごすことができます。

また、休憩所内にはとっても大きな広場もあって、子供がのびのび遊ぶにはピッタリの場所です。遊具などは一切ありませんが、鬼ごっこや、かけっこなどをして、のびのび遊んでみませんか？

休憩所内にはトイレが設置されているので、小さな子供がいる家族でも安心なんです。ちなみに三保市民の森の中でトイレがあるのはここの１箇所だけとなっています。

散策途中でお弁当を食べるのにピッタリ

２つ目の休憩所は尾根道沿いにある「きじが原」休憩所。

この休憩所は、三保平に比べるとテーブルの数も少なく、広場の大きさもそれほど大きくはありませんが、お弁当を食べてのんびり過ごすには最適な場所です。

三保市民の森のちょうど中間地点にあるので、散策の途中でお弁当を食べることを考えている場合は、この場所がちょうど良いかもしれません。

以上のように、三保市民の森は横浜に居ながら大自然を散策できるのが大きな魅力の１つ。森の中を歩いていると、自動車の音や生活音などは一切聞こえてこないので、身も心もリフレッシュできる、とってもオススメのお出かけスポットとなっています。ぜひ家族でお出かけしてみてくださいね。