JAXA相模原キャンパス

宇宙探査実験棟を見学できるツアーも

神奈川県相模原市にあるJAXA相模原キャンパスは、JR横浜線「淵野辺駅」から徒歩約20分の場所に位置し、73,001㎡という広大な敷地に建てられた宇宙研究施設です。通りをはさんだ向かいには相模原市立博物館が隣接しています。

JAXA相模原キャンパス内は通常、自由見学となっています。自由見学可能な場所としては、屋外展示スペース、宇宙科学探査交流棟、食堂、売店の4箇所になります。施設は全て無料で見学できるところも嬉しいポイント。

写真は、屋外の展示スペースに設置されているM-3SⅡロケットの実寸大模型と、M-Vロケットの実機になります。これらのロケットは、惑星間空間に探査機を打ち上げる能力を持ったロケットで、1985年のハレー彗星探査機「さきがけ」「すいせい」が初の打ち上げとなりました。

また、月に数回実施している展示解説ツアーもおすすめ。こちらの展示解説ツアーでは、宇宙科学探査交流棟に加えて、ふだんの自由見学では公開していない「宇宙探査実験棟」を見学することができます。

「宇宙探査実験棟」とは、幅が22メートル、高さ10メートルの屋内実験場で、月や惑星の表面地形や照明環境をシミュレーションする研究を行なっています。

さらに、年に1度、夏休み期間中の2日間、JAXA相模原キャンパスの特別公開を行っています。通常の見学では見ることができない施設が公開され、最新の研究内容もわかりやすく紹介しているおすすめのイベントなんです。夏休み期間ということで、多くの子供たちが相模原キャンパスに訪れます。

関東近郊にあるJAXAの関連施設としては、JAXA筑波宇宙センターもあり、JAXA相模原キャンパスとはまた違った展示を行なっています。

さらに関東近郊でもう１つ、宇宙に関連する施設を無料で見学できるお出かけスポットとして、国立天文台 三鷹キャンパスもおすすめです。

ロケット、探査機、エンジンなどを展示

JAXA相模原キャンパスで見学を行うには、まず正門から入り、50メートルほど進んだ右手にある「宇宙科学探査交流棟」の受付で日付と名前等を記入して簡単な見学手続きを行います。手続きが終わったら渡される見学証を首から下げて自由見学となります。見学証は帰り際に正門の守衛さんに返却してくださいね。

宇宙科学探査交流棟に入るとまず目に入るのは、巨大なロケットや、探査機、エンジンなどの展示物の数々。ここでは、実物（または実寸大模型等）を実際に目で見て触れながら学ぶことができるんです。

入り口近くには、宇宙科学のあゆみと題した年表が展示されていて、日本がロケット研究を始めた1955年から今日に到るまで、様々なロケットの打ち上げ、探査機による調査などが行われてきたというのが良く分かります。

全体的に、小学生には少し難しい内容が多いですので、ママ・パパがサポートしながら一緒に見学・体験するのがいいと思います。

宇宙科学探査交流棟と相模原市立博物館の2館合同でのスタンプラリーもおすすめ。こちらの宇宙科学探査交流棟内と、相模原市立博物館内に設置されているスタンプを全て集めれば、オリジナルクリアファイルなどのオリジナルグッズがもらえちゃいます。

※スタンプラリーシートは、宇宙科学探査交流棟の入り口付近に置いてあります。

※もらえるオリジナルグッズは変更となる場合がありますのでご注意ください。

ゲーム感覚で体験しながら学べる展示物

宇宙科学探査交流棟内には、体験して学べる展示物もあります。例えば、写真の「はやぶさシミュレータ」では、はやぶさの管制室にあるコンピューターを再現して作られたもので、小惑星探査機「はやぶさ」が実際に行なったミッションを、シミュレーション形式で挑戦することができます。このようにゲーム感覚で体験しながら学ぶと、子供にも理解しやすいのではないでしょうか。

この他にも、宇宙科学探査交流棟では、様々な宇宙関連技術を詳しく紹介しています。

※宇宙科学探査交流棟で展示している宇宙関連技術（一部）：

• 衛星・ソーラー電力セイルの技術
• 大気圏突入技術
• 探査機の運用・管制
• 月・火星探査
• 太陽観測

また、宇宙科学探査交流棟の一画には、宇宙関連の書籍を取り揃えた図書コーナーも設置されています。こちらの宇宙科学探査交流棟から持ち出すことはできませんが、ベンチのあるスペースがありますので、そちらで閲覧することができます。大人向けの本が多いですが、子供向けの本もありますので、立ち寄ってみてはどうでしょうか。

さらに、ここ宇宙科学探査交流棟では、種子島宇宙センターでのロケット打ち上げを、パブリックビューイング（インターネット配信）するイベントなども行われています。ロケット打ち上げの様子がライブ中継されますので、親子で一緒に打ち上げミッションに参加している感覚が味わえます。

相模原キャンパス名物のロケットカレー

JAXA相模原キャンパス内にある食堂も利用することができます。こちらの食堂は、JAXA相模原キャンパスで働いている方々も利用される食堂になります。テラス席もあるので、天気の良い晴れた日はテラス席で食べるのもいいかもしれません。11:30からのオープンですが、12時前後で混み始めますので、早めの利用をおすすめします。

日替わりの定食A、Bをはじめ、親子丼などの丼物、カレー、パスタ、そば・うどんなどを提供しています。

おすすめは、名物の「ロケットカレー（600円）」。ロケットを形取ったご飯のまわりにカレーが敷き詰められ、ロケット噴射に見立てたゆで卵、星型のポテトや人参、唐揚げなどがトッピングされています。国旗まで立っていて、まるでお子様ランチのようですね。少しだけ辛めなので、辛いのが苦手なお子様はご注意ください。

食堂はセルフサービスです。一般的な社員食堂と同じですが、慣れない方向けにご利用方法を簡単にご紹介しますね。

1. まずは食堂入口の外側にある券売機で食券を購入します。
2. 食券を各提供口へ出してその場で待ちます。定食コーナー、丼物・カレーコーナーなど、種類ごとに提供口が別れていますのでご注意ください。
3. 料理を受け取り、好きな席へ
4. 食べ終わったら、食器を返却します。紙ゴミや、スプーン・箸を容器に返却し、残りの皿を軽く水ですすぎ、大きな水桶にチャプンッと返却します。

魅力的なお土産がズラリ

食堂のお隣りには売店があります。

こちらもJAXA相模原キャンパスで働いている方々が普段利用される売店ですので、コンビニや生協のように色々なものが売られています。宇宙研究をしている施設だけあって、パソコン関連の周辺機器（ハードディスクやUSBメモリーなど）の取り扱いスペースもあります。

でもやはりこちらはJAXA相模原キャンパス。見学に訪れる方もたくさんいますので、JAXAグッズ、宇宙関係のお土産、書籍等も数多く販売しています。

定番の宇宙食や、JAXAの探査機関連グッズ、人工衛星クッキー、JAXAのオリジナルTシャツ・文房具・マグカップなどなど、魅力的なお土産がズラリ。宇宙好きの子供にはたまりませんね。