氷取沢市民の森ハイキング

多様な動植物が生息する森とふれあおう

大岡川源流域に広がる「氷取沢市民の森」のハイキングコースをご紹介します。

氷取沢市民の森は、横浜市南西部の栄区、港南区、金沢区にまたがる市内最大の緑地「横浜つながりの森」の中にある市民の森です。多様な動植物が生息する森でおもいっきり自然と触れ合っちゃいましょう。

富士山が拝める「いっしんどう広場」や、川遊びが楽しめる小川アメニティ、尾根道などが魅力のコースです。

お隣りの「瀬上市民の森」との境界にある「いっしんどう広場」までは登り道が続き、そこから先は下り道となります。

所要時間は休憩や寄り道なしでおよそ90分ほど。途中、お昼ごはん休憩や、小川アメニティなどで寄り道をした場合は、2時間30分〜3時間ほど楽しめます。

横浜つながりの森の中には、氷取沢市民の森の他に、瀬上市民の森、横浜自然観察の森、釜利谷市民の森があり、それぞれでハイキングが楽しめます。

スタート地点までが急な登り坂

今回ご紹介するルートは、「氷取沢市民の森入口」バス停付近から出発するルートです。

写真の階段がスタート地点になりますが、「氷取沢市民の森入口」バス停からスタート地点の階段までが、これまた急な登り坂になっておりまして、この階段に到着した時点でかなり体力を消耗してしまうかもしれません。

でも大丈夫です。この階段を登ったところがちょうど休憩所（ふじづか休憩所）になっていますので、ベンチでひと休みして気持ちを入れかえてから出発することができますよ。

緩やかな登り道を気持ちよく歩こう

スタート地点から、氷取市民の森の最高位にある「いっしんどう広場」までは、ずっと登りが続きますが、比較的緩やかな登り道となります。

森の自然を感じながら気持ちよく歩くことができます。

いっしんどう広場までは、子供の足でおよそ20分ほど。自分のペースでゆっくり歩いてみましょう。

関東の富士見百景にも選ばれた場所です

こちらは「いっしんどう広場」です。

木々に囲まれた開けた場所で、お弁当を食べるのに便利なイス・テーブルセットがいくつか設置されています。混雑時期の週末のお昼時などは、テーブルがいっぱいになることが多いですので、その場合は、ここをパスしてこの先にある「おおやと広場」でお昼にする選択肢もあります。

いっしんどう広場からは、氷取沢市民の森から西側の景色が楽しめます。晴れた日には、遠くに富士山も拝める見晴らしの良い場所なんです。国土交通省が定めた”関東の富士見百景”にも選ばれました。

大岡川原流域小川アメニティで遊ぼう！

いっしんどう広場から先は主に下り道になります。

途中、大岡川原流域小川アメニティと呼ばれるエリアでは、散策路に沿って写真のような小川が流れているところを通ります。川に住む生物を観察したり、夏場には川に入って水遊びをしても気持ちがいいところです。

小川の近くには、ベンチが設置している場所もあるので、荷物を置いて子供とママ・パパみんなでじっくりと遊ぶのもオススメです。小川の流れは緩やかで、小さな子供でも比較的安心して遊ぶことができます。所々少し深いところもありますので、子供から目を離さないように注意してくださいね。

森の動物に出会うかも？！

大岡川原流域小川アメニティエリアのハイキングコースは、写真のようなウッドデッキで整備された散策路も所々にみられます。比較的平坦な道、もしくは緩やかな下り坂が多いので、とても気持ちよく歩けます。

まわりは森に囲まれ、ここが横浜であることを忘れてしまう雰囲気があります。このあたりにはホタルが生息し、夏前の時期になるとホタル鑑賞も楽しめます。

氷取沢市民の森には、多様な動物が暮らしています。代表的なものとしては、タヌキや、イタチ、アズマモグラなど。人の少ないときに、ばったり出会うかもしれませんね。

のんびりお昼にしたいならこの広場で。

大岡川原流域小川アメニティエリアの近くには、「おおやと広場」があります。ベンチや、イス・テーブルセットが設置された芝生広場です。

先ほどのいっしんどう広場はレジャーシートが広げづらい場所でしたが、こちらでしたら好きな所に広げられますので、のんびりゆっくりお昼ごはんにしたい方は、こちらの「おおやと広場」がオススメです。木々も多いので、日陰エリアもたくさんあります。

本格的に川遊びを楽しんじゃおう！

おおやと広場から先に進むと、未舗装の散策路は一度途切れ、農業専用地区の畑が両側に広がる道路に出ます。この道路をまっすぐ進めばゴールとなる氷取沢神社へと続くのですが、ここでちょっと寄り道。こちらの道路から脇の小道を下りた先に、「氷取沢小川アメニティ」というのがあって、水遊びができるんです。

先ほどの、大岡川原流域小川アメニティは、源流の小川を利用した自然のままのアメニティでしたが、こちらのアメニティは少し整備されたアメニティといった感じです。とは言っても、まわりは森に囲まれ、気持ちよく水遊びができる場所となっています。

川幅も広く、本格的に水遊びが楽しめちゃいます。ただし、雨上がりの日は要注意。水量が増えて流れも速くなっているので、気をつけて遊ぶようにしてくださいね。

公衆トイレも利用できます。

氷取沢小川アメニティから元来た道路に戻った周辺には、公衆トイレが設置されています。男女別で、外には手洗い場もあります。

また、こちらの周辺には、かつて「氷取沢ファミリー牧場」あり、アルパカを飼育している牧場として地域の子供たちに親しまれていましたが、残念ながら2016年で閉園し現在はありません。

以上のように、「氷取沢市民の森」は横浜とは思えないような大自然の中を散策でき、さらには性質の異なる２箇所の小川アメニティで子供がのびのび遊べるハイキングコースとなっています。

家族でお出かけしててみてはいかがでしょうか。