ふじのくに茶の都ミュージアム

親子で楽しくお茶を体験してみよう

静岡県の島田市にあるふじのくに茶の都ミュージアムは、子どもから大人までお茶について楽しく学べる体験型の博物館です。

開催している体験講座としては、抹茶挽き体験や、オリジナルの紅茶が作れるブレンド体験、お茶の飲みくらべ、そして、本格的な茶室での茶道体験などなど。子供でも小学生低学年ぐらいから、ママ・パパのサポートなしで十分参加できると思います。小学校未就学の幼児の場合は、ママ・パパと一緒に体験することをオススメします。

博物館の1階には、お茶に関する話題の本から専門書まで幅広い分野の図書を閲覧できるライブラリーがあります。博物館の2階・3階には常設展があり、世界のお茶、日本のお茶、静岡のお茶の歴史を学べます。

また、施設内にはお茶に関連したお土産が手に入るミュージアムショップや、お茶を使った料理が味わえるカフェレストラン「丸尾原（まるおばら）」もありオススメ。特にミュージアムショップでは、静岡抹茶を使用したジェラートパフェが人気です（店内に飲食テーブルあり）。

イベントも充実していて、お茶の手もみ体験や、ミュージアムガイドツアーなどは人気の高いイベントです。

この施設は、静岡茶ブランドの確立と、お茶の情報発信が設立目的の１つでもあるので、入場料や体験料が割安なのもお財布に優しいポイントなんです。大学生以下なら無料で見学できるのはとても嬉しいですね（体験は別途料金がかかります）。

ふじのくに茶の都ミュージアムのように、魅力的な体験ができる他の博物館としては、大森海苔のふるさと館や、電車とバスの博物館、あーすぷらざなどがオススメです。

魅力的な体験イベントを毎日開催

博物館の2階、総合案内＆チケット売り場の近くにある体験コーナーでは、抹茶挽き体験や、オリジナルの紅茶が作れるブレンド体験、お茶の飲みくらべ体験などが毎日実施されています。

抹茶挽き体験と、ブレンド体験は1日3回開催、お茶の飲みくらべ体験は1日6回開催と、たくさん開催していますが、1回の開催で5名程度の人数制限があるので、締め切りとなる場合もあります。入場チケット購入と同時に体験チケットを購入することをオススメします。

ここでの体験は、年齢制限がなく、誰でも参加できるところがポイント。小学生が一人で参加しても、スタッフの方が丁寧にサポートしてくれるので安心です。

体験で挽いた抹茶や、ブレンドした紅茶は、専用の袋に入れ、袋に名前やマークを書いて持ち帰ることができます。ただし、賞味期限は早いのでご注意くださいね。

世界各国のお茶に触れてみよう！

博物館3階にある常設展示室の様子です。こちらでは、世界各国から集めためずらしいお茶に触ったり、香りを嗅ぐことができます。たくさんのお茶を１つ１つ触ったり嗅いだりして子供でも楽しむことができますよ。

中国上海の観光地「豫園（よえん）」にある茶館「湖心亭（こしんてい）」を復元したコーナーでは、まるで本物そのものの雰囲気を感じることができます。

また、このフロアの一画にあるティーステーションでは、様々な海外のお茶のいれ方や飲み方を実演しています。海外のお茶を試飲して、その特徴や日本茶との違いを体感してみてください。

親子で仲良く「お茶診断」

博物館2階では、日本のお茶の歴史、静岡のお茶の歴史について常設展示しています。

貴重な手揉み製茶道具や、製茶小屋（再現）の展示を通して製造の歴史を学んだり、お茶の品種や、お茶に関する様々な習慣などを知れるところが特徴です。

このフロアの最後には「お茶の新時代」をテーマに、お茶に関する健康や科学を学ぶコーナーがあります。こちらでは写真のようなITを使った「お茶診断」ができるコーナがあり、自分の体の気になる項目に関係するお茶の効用を解説し、おすすめのお茶とそのいれ方をアドバイスしてくれます。こどもバージョンがあるので、子供でも意外と楽しめてしまいますよ。

様々なテーマの企画展示もおもしろい

博物館2階、先ほどとは別のフロアに企画展示室があります。こちらは概ね2、3ヶ月ほどの期間でテーマを入れかえて展示しているふフロアになります。

特に夏休み期間などでは、子供の自由研究の参考にできるようなテーマで企画展示をしていることがありますのでぜひチェックしてみてください。

10種類の茶葉を触ったり、嗅いだりして名前を当てるクイズなどは、子供たちに大人気（※）。

※企画展示の内容は時期により異なります。

子供も参加できる茶道体験（和菓子付）

博物館の本館から一度外に出てすぐのところに、本格的な茶室と日本庭園があります。こちらは、千利休、古田織部を経て、「綺麗さび」の茶の湯を確立した、大名茶人小堀遠州(こぼりえんしゅう)が手掛けた建物と庭園を復元したものです。

こちらの茶室内は自由に見学することができますが、ぜひ、音声ガイドを利用することをオススメします。茶室内の置かれた番号を、音声ガイド端末に入力すると、その場所の詳しい説明を聞くことができます。子供も1人1台首から下げて見学でき、携帯電話みたいな形なので楽しみながら見学することができます。

この茶室での一番のオススメは、抹茶を実際に点てる体験ができる茶道体験。子供でも参加でき、日本文化に触れることができるオススメの体験です。和菓子付きなのも子供に嬉しいポイントですね。こちらの体験は別途500円がかかります。体験チケットは博物館本館2階のチケット売り場で購入します。

以上のように、ふじのくに茶の都ミュージアムは、常設展示・企画展示での歴史や知識を得たり、体験を通して日本文化に触れたりと、１日かけて親子でお茶を堪能できるオススメのお出かけスポットです。