横浜市民防災センター

子供から大人まで体験しながら学べる

横浜市民防災センターは体験ツアーを通して、子供から大人まで、分かりやすく、楽しく、しかも無料で防災・減災について学ぶことができる施設です。

専用駐車場はありませんので、車で訪れる場合は周辺のコインパーキング等を利用することになります。横浜駅に近いため、横浜市民防災センターからの徒歩圏内には、比較的多くのコインパーキングが存在します。

体験ツアーは、事前予約なしでも当日受付で体験できますが、1日の体験可能人数が決まっているため、学校の長期休暇期間中や連休中などは、事前に予約しておくと安心です。

体験ツアーの内容としては、災害シアター、地震シミュレーター、火災シミュレーター、減災トレーニングルームの４種類。それ以外にも、防災・減災に備えるための最新情報を知ることができる「防災ギャラリー」や、自分が住んでいる地域のハザードマップなどを調べることができる「横浜ハザードマップ」などもあります。

特に、「防災ギャラリー」内にある緊急時対応訓練では、119番通報（火災編）、119番通報（救急編）、災害伝言ダイヤルのシミュレーター体験ができます。いざという時のために、親子で挑戦してみるといいかもしれませんね。

お弁当やおやつなどを持参して飲食する場合は、1階の共助（屋内）エリアが利用できます。体育館のようなとても大きなエリアです。

横浜市民防災センター周辺の子供が楽しめるおすすめスポットとしては、横浜駅を挟んだ反対側の東口エリアに、原鉄道模型博物館や、日産グローバル本社ギャラリーなどがあります。

※写真は、1階にある災害シアタールームです。こちらでは有名キャストが出演するミニシアターが楽しめます。

様々なシチュエーションの地震を体験

災害シアタールームの先にある地震シミュレーターです。

こちらでは、震度３から７までの揺れを体感することができます。シミュレーター装置の中で手すりにつかまりながら立って地震を体験します。

ここで体験できる地震は、東日本大震災や阪神淡路大震災などの過去の地震や、戸建住宅や超高層ビルの揺れなど、いろいろなシチュエーションが用意されています。手すりにつかまらないと立っていられないほどの激しい揺れを体験できます。ただし、実際に揺れた時間よりも短く設定されていますので、本物の大震災がどれだけすごかったのかが、身にしみてわかります。

酔いやすい子供の場合は、超高層ビルを想定した長周期振動の揺れは気持ちが悪くなってしまう場合があるので、注意が必要です。

バーチャル消化体験に挑戦してみよう

2階に上がってすぐのところにある火災シミュレーターです。

こちらでは、消化器を使って、「炎」を消化する体験ができます。消化といっても、消化器から水や薬剤が出るわけではなく、「炎」も画面に映し出されたバーチャルなものとなります。消化器のノズルを「炎」に向けてレバーを握り、「炎」の根元を狙って消化します。

消化器は少し重さがありますが、小学校低学年の子供でも十分に体験可能ですので、ぜひ挑戦してみてください。

リアルな煙体験で避難行動を学ぼう

こちらは火災シミュレーターの煙体験です。煙からの避難行動を体験できます。

体験エリア自体は狭いですが、煙が部屋の中で充満する様子がよくわかり、どのように非難すべきかを体験によって学ぶことができます。

ここで使われている煙は、食品添加物等で用いられる安全性の高い成分でできているため、人体に無害ですので小さな子供でも安心して体験できます。気になる方は、ハンカチを持参し、口と鼻をおさえて参加するのがいいかもしれません。

急な災害への対処方法を学ぶ

こちらは2階にある減災トレーニングルームです。

まず家族みんなで一般家庭をイメージした部屋に入ります。スタッフからは、今からここで何が起こるのかは知らされません。

スタッフが退出すると、しばらくは平穏な状態が続きますが、突然、音響や映像で演出される地震・火災などの災害が始まります。急に発生する災害に対して、どのような行動を取ることができるでしょうか。

普段から子供と災害時の行動について考え、家族で話し合う良いきっかけになりそうな体験コーナーですので、ぜひ体験してみてくださいね。

最後に、1階の受付フロアーの一画では、子供用の消防服を来てミニ消防車をバックに記念撮影ができるコーナーがあります。あまり大きなサイズの服はないので、小さなお子様におすすめです。