あしがり郷 瀬戸屋敷

足柄の古民家美

「あしがり郷 瀬戸屋敷」は、江戸時代から続く瀬戸家の屋敷で、開成町北部、金井島に佇む神奈川県内有数の古民家です。この築300年の歴史を刻んだ瀬戸屋敷は、足柄地方を代表する茅葺屋根の美しさで知られ、開成町指定の重要文化財として、江戸時代の農村生活を今に伝える文化遺産です。

瀬戸屋敷は、江戸時代に名主を務めた瀬戸家によって建てられ、三〇〇年以上もの間、その歴史を重ねてきました。この古民家には、水車や土蔵、囲炉裏、井戸など、昔ながらの日本の面影が色濃く残り、穏やかで優しい雰囲気が訪れる人々を迎え入れます。

敷地内にはおたまじゃくし、アメンボ、ホタル、あじさい、稲穂などが広がり、四季折々の表情が心を穏やかにします。このなつかしい風情の中で、おまつりやイベントに参加したり、季節や自然に触れながら、日本ならではの暮らしを振り返ることができます。

瀬戸屋敷は見るだけでなく、使える古民家としても知られています。江戸時代の農村生活を伝える歴史文化遺産として、開成町の指定重要文化財に指定されており、レンタルスペースとしても活用されています。母屋の各部屋や土蔵を利用してイベントや展示会、会合など様々な用途に利用可能です。

電車をご利用の場合、小田急線「新松田駅」から箱根登山バス「関本」行きで「四つ角」下車、徒歩十五分。または、小田急線「開成駅」から徒歩五十分。車をご利用の場合は、東名高速道路「大井松田IC」から十五分で到達できます。駐車場は44台、身障者用3台あり、駐車料金は無料ですが、イベント開催時には有料となる場合があります。

瀬戸屋敷内に併設された「Cafe Hacco」は、発酵をテーマにした小さなカフェです。屋敷内や庭で楽しむことができ、コーヒーやオリジナル発酵メニューが味わえます。このカフェも、瀬戸屋敷の魅力を一層引き立てています。