国立天文台 三鷹キャンパス

開かれた研究施設で天文学を学ぼう

国立天文台 三鷹キャンパスは、国立天文台の本部がおかれています。三鷹以外にも、水沢（岩手県）、野辺山（長野県）、岡山、石垣島などに研究所があります。

ここ三鷹では、月に数回実施している50センチ公開望遠鏡を使った定例観望会や、4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」が再現する4D2Uドームシアターが人気です。

また、20センチメートル屈折望遠鏡を使った太陽観察会は週に2回ほど実施しています。

敷地内の各施設も公開されていて、日本の天文学研究の様子や、天文学の歴史に関する資料を展示しています。

コスモス会館・食堂にある売店では、国立天文台グッズや雑貨なども販売していてオススメです。

入場料無料で楽しんで学べる、とってもお得な子供とお出かけスポットです。

周辺にある子供にオススメのお出かけスポットとしては、神代植物公園や、野川公園などがあります。

肉眼の5000倍の望遠鏡で星空を観測

定例観望会は、毎月数回実施している大人気イベントです（所要時間：30〜40分）。

国立天文台の公式ホームページから予約することができますが、予約受付を開始してすぐに埋まってしまう場合があるぐらい人気があります。

定例観望会では、50センチ公開望遠鏡を使った天体観測をできることが主な魅力ですが、観測前の説明会があったり、質問コーナーが設けられていたりと、望遠鏡の待ち時間で星座や惑星の解説があったりと、子供でも理解しやすいように工夫されています。

そして、説明会や解説を行なっているのが、天文学を研究している大学生や大学院生の方々なんです。なんでも親切丁寧に教えてくれますよ。

ここで使われている50センチ公開望遠鏡（カセグレン式反射望遠鏡）は、1994年に一般公開用として設置されたものです。肉眼のおよそ5000倍も拡大して見ることができるんです。

50センチ公開望遠鏡の観望が終わった人は、屋外にある通常の天体望遠鏡でも観察することができます。

なお、もし雨や曇りで天体観測ができなくても、説明会や、望遠鏡の見学は実施されます。

目の前に広がる迫力の天体映像

国立天文台の公式ホームページで予約できるもう１つのイベントが、4D2Uドームシアターです。

直径10メートルのドームスクリーンに広がる迫力の立体ムービーコンテンツが楽しめます。

13:30から上映開始し、1回の定員は40名（入替制）、上映時間は約45分となっています。

実は、この立体ムービーコンテンツ、国立天文台 三鷹キャンパス以外でも「つくばエキスポセンター」や「科学技術館」、「日本科学未来館」などでも上映しているんです。

メガネを着用した立体映像となり、目に過剰な負担がかかることがあるため、未就学児の参加はできませんのでご注意ください。

歴史ある望遠鏡で太陽を観測してみよう

写真の第一赤道儀室では1938年からの60年間、スケッチによる太陽黒点の観測や、太陽全体の写真撮影が行われていました。その時に使われていたのが、ドイツのカール・ツァイス社製の20センチ望遠鏡。

この20センチ望遠鏡を使った太陽観察会がおよそ週に2回、ここ第一赤道儀室で行われています。晴れていれば、この望遠鏡を使って太陽表面の黒点を観察することができます。

申し込みは不要です。晴天時のみ、10:00〜14:30ごろまで開催しています。開催時間以外は望遠鏡の見学のみとなります。

国立天文台の歴史を学ぼう

天文台歴史館（大赤道儀室）では、ドイツのツァイス製の65センチ屈折望遠鏡（国の登録有形文化財）が展示されています。

1929年から1998年まで様々な観測で使用されてきましたが、現在は観測することはできません。

また、天文台歴史館内には、国立天文台の歴史を紹介するパネルなどが展示され、天文・天体観測の歴史について学ぶことができます。

　　※提供：国立天文台